首席之夜

  • 2018.01.07 Sunday
  • 00:22
すごかった〜!すごかった〜!
昨日と打って変わって、曲間のMC一切なし、空気がピンと張り詰める首席達の本気を聴かせていただきました。
高胡、二胡、中胡、革胡の四重奏、高胡、二胡×2、中胡、革胡、大革胡の六重奏の編成を中心に演奏される現代曲の数々。
複雑なリズムと速いテンポ、不協和音、特殊奏法、伝統的ポルタメント、ありとあらゆる技法を駆使して完璧なハーモニーを操る6人の首席達の緊迫感のある演奏に、胡琴重奏もいよいよここまで来たか、という感慨を呼び起こされました。

二胡は民俗楽器だから音程が取りにくいとか、どこの次元の話ですかくらいに桁の違う世界。
6人もの奏者全員があの複雑極まりない現代曲を、当たり前のように瑕疵もなく弾ききり、美、哲学的な対話、ユーモア、色彩、情念、情熱 etc. 音楽で表現できるあらゆるものを怒涛のごとく次々に展開させていくその奇跡的な様に感激してしまいました。

曲も良かった。中国らしい旋律も取り入れつつ、しかし余りこだわり過ぎず、国は違えど同時代を生きる私たちが違和感なくすっと曲の世界に入れる。
CDと楽譜があったら、楽譜を見ながらもう一度聞いてみたいなあ。

自分が持っている「胡琴はここまでのことができる楽器である」という意識の枠は、これまでも、とてつもない演奏を聞くたびに何度も更新されてきましたが、今回もまた、枠組みが壊れて風が吹き抜け、さらに先が見渡せる感覚を得ることができました。

こういう感覚はすごく大切だと思います。例えるなら陸上の記録がなぜか次々に更新され続けるような。人間ここまでできるんだと知ることで、限界の壁が次々に乗り越えられていく。
ここまでできる(=ここが限界)という地平が広がることによって、自分の相対的立ち位置が更新され、自分もさらに進める気になる。この「その気になる」って力がありますからね、ほんと。

二胡の芸術性と胡琴重奏の可能性をぐいと押し広げて先進的な演奏を聴かせてくれた香港中楽団擦弦パートの首席達に心からの感謝と拍手と尊敬を捧げます!

...みたいな思いが終演後頭の中を渦巻いていたんですが、結局この日も撮影された聴衆の感想インタビュービデオでは、(さすがに二日続けてはないと思って油断してたのもあり、)単純な言葉しか並べられなかったので、恥ずかしすぎてアップされたビデオを直視できない(ノд`*)あう〜

コンサートミストレス、張重雪さん。
確か前回聴きに行った時はまだ首席じゃなかったのですが、今回は全体のまとめ役として実に堂々とした首席っぷりでした。さすがや!


前回聴きに行った時から交流のある革胡首席、董暁露さん、昨日からご一緒させて頂いている伊達さんとパチリ。

環保革胡を自在に弾きこなす董さん、格好良かった!

そして指揮者・楽団総監督の閻恵昌先生。お正月休み返上でこの二日間の演奏をこなした胡琴パートをねぎらう様子も、新作を書き下ろした作曲者達を讃える様子も、偉ぶったところがなくスマートで格好いい。
びっくりしたのはにっこり笑って「また演奏あるんですか?」と尋ねられたこと。「わ、私?あります!」と思わずきょどってしまいました。そう言えばFacebookで繋がっているので、投稿を見て頂いたことがあるんですかね。汗かいた^_^; でもお見知り置き頂けて嬉しい。

そんなわけで、次回「胡琴弦説・首席之夜」があるときは、もうちょっとインタビューにスラスラと答えられるよう勉強しようと思います。ねばーぎぶあっぷ!

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