さる9/6(日)、大阪北区民センターで、第8回東北震災小学校支援チャリティーコンサート「力」が開催され、鳴尾弦楽団として出演してきました。
大阪の天翔楽団、このために台湾から来てくださった琴園国楽団の皆様とともに、大きなコンサートを成功させることができ、ほっとしています。
前日の天翔さんと琴園国楽団さんの懇親会に、打ち合わせがてら参加させていただきました。宴たけなわになるや、天翔楽団の歓待の御礼にと、団長林谷珍老師自ら笛を取って演奏を披露され、団員の皆様も次々にそれに続きました。
鳴尾も携えた「黒主」で戦馬奔騰を披露、間奏部分は琴園の皆さんが合唱してくれました(^^)
最後は天翔楽団の皆さんが合奏して〆。
翌日のコンサートはホール入りから開場まで僅か40分という初めての体験!しかも開場前からお客さんがたくさん客席に(@_@)
そんな、大掛かりなのに妙にアットホームな雰囲気のコンサートとなりました。
前半4曲目から、私たちの出番。
★胡琴類聚
TRIPTYQUE for Strings Orchestra より第三楽章 Allegro 芥川 也寸志作曲
★Xeno Quartet+
新賽馬
★鳴尾弦楽団
ゴジラファンタジー 伊福部昭作曲
レッドクリフ 岩代太郎作曲
計4曲を演奏しました。
胡琴類聚(以前はイベント名でしたが今回はなぜかグループ名に)は久々の復活、12人の胡琴アンサンブルで、変拍子オンパレードの複雑な曲に挑戦。
難しいだけに練習しがいがあって、当日もホール近くのスタジオに2時間籠ってリハーサルという力の入りっぷり。今後に向けての手応えの感じられたので、また機会があったらやりたいな〜。
Xeno Quartet+は中胡の森君が来られず、代わりにコントラバスの新井洋平さん初参加!変則編成で草原をぶっ飛ばしてきました。
そして鳴尾弦楽団。
(うちの楽団には珍しく)2曲ともこれまでに演奏したことがある曲を選んだので、なんかちょっと余裕?( ̄+ー ̄)
弾きなれるってのも楽しいもんですね〜!もちろん初参加の団員さんもたくさんいたのですが、いつにない安定感でノリノリで
コスプレ指揮ができました。
ゴジラはあの有名なテーマに挟まれて、非常に哀切な美しいメロディーを奏でる部分があるのですが、あの映画自体、第二次世界大戦の爆撃や核の恐怖を下敷きにされたものだと聞いています。
練習を重ねるに当たり、この中間部のメロディーが、戦争によって廃墟となった荒漠とした風景、さらに津波で洗い流されたように広がっていた東北の震災の光景を想起させ、そういった気持ちも込めて演奏したつもりでした。
曲紹介の時にそのことに触れたところ、終演後に、とてもよく伝わった、演奏が心にぐっと来たという何ともうれしい感想を頂きました。
レッドクリフ、この武侠衣装で演奏するのは初めてです。そして、団員の協力を得て指揮者は孔明に変身。指揮棒の代わりに白羽扇を振るいました。いや〜やって見たかった(´∀`)
そして曲の最後は恒例の旗!もう初めて使ってから4年は立つので、「鳴」の文字が剥がれてないか心配でしたが、ちゃんと使用に耐えてくれました。
振ってくれたのは、わざわざ福井から習いに来てくれているTさん、そして、団員Yさんの愛娘、Hちゃん!ありがとう!
後半は琴園国楽団の演奏を客席で聞かせていただきました。端正で衒いのない表現、的確で落ち着いた技術、大陸の演奏家とはまた少し違った柔らかい雰囲気が感じられ、心にすっと伝わってくる演奏でした。
アンコールが終わった時には完全撤収まであと少し20分というきわどさ。奇跡的に1分前に会館を出ることができました。
打ち上げでは、また林谷珍先生の演奏を聞かせていただき、さらに紙と筆を出してこられて目の前で揮毫を!
4月から習字を習い始めた鳴尾は興味津々!張り付いてビデオを撮っていたら、なんと私にまで書いて下さいました。
「一鳴驚人」
鳴尾の名前を読み込んで、しかもただ普通には演奏しないうちの楽団の特徴にも言及する。こういうのが当意即妙に出てくるあたり、計り知れない教養と歴史に裏打ちされた文化を目の当たりにして感激してしまいました。
私もこんな時にさらさらと字が書けるようになりたいな〜♪と毛筆を習う目標にしかけましたが、よく考えたら、揮毫って多分偉い人がやるから意味があるんだよな、と思い直してやめにした。当面の目標は年末の展覧会初出品!
頂いた書は、展覧会の時に一緒に表装に出して、家宝にしようと思います。教室に掛けるので、お楽しみに〜!
素敵な琴園国楽団の皆様とは、また今後もご縁が続けばいいなと願っております。
主催の先生方、ご出演の皆様、手伝ってくれた皆様、そして聞きに来てくださったお客様、本当にありがとうございました!